2011年7月8日金曜日

GWEC:風車の世界市場回復傾向に----AWEA 2011

GWEC:風車の世界市場回復傾向に

今年、風車の世界市場は、さらに成長することが予測されている。
世界風力協会(GWEC)の5年間予測によると、さらに40GWの風車が建設されるという。
また、世界全体の風車による発電量は2010年の194.4GWから450GWまで2倍以上に増加する見通しだという。
 GWECの「Global Wind Report-Annual Market Update 2010」によると、平均成長率は平均18.2%/年であり、過去10年間の28%と比較すると、保守的であるという。
 2015年までに年間追加市場は2010年の35.8GWから60.5GWになることが予測されている。「2010年は、風車事業にとってもまた厳しい年であった。しかし2011年は上向く。去年は2008-2009年の金融危機のつけを払わされたが、もう元に戻る。」とGWECの事務局長であるSteve Sawyerは言う。
 この評価は、2010年の前年度比で31% 増しの960億ドルにも上る風車への強い投資に裏打ちされている。この投資はここ数年での風車の導入台数が増加することを意味している。
 レポートによると、市場成長の主体は、政府の野心的な長期戦略と好意的な政策、風車部門への圧倒的な投資に裏打ちされた2010年には世界の発電量増加分(16.5GW)の約半分を占める中国である。
 中国の年間風車導入量の増加は、中国の新五ヵ年計画を受け、5年間の導入目標である70GWを上回る、2015年までに、20GW/年を超えることが予測されている。
 インド経済の着実な発展と併せて、GWECは、2010年の終わりまでに、アジア地域で、総発電量で174.6GWに達すると予測している。
 ヨーロッパは、次の5年間で合計60GWの風車を導入をして、累積導入量で146.1GWとなり、2番目に大きな市場になると予測されている。
 ドイツとスペインが市場を引っ張り、その他の強い市場が増加する。さらに、大型の洋上風車開発が、計画されていることが、新たな風車導入量が予測される原因だとGWECは言う。
 議会の不安定性により、カナダ、アメリカのどちらも市場は、あと2年は沈静化するだろう。GWECはそれが2009年の規模にまで回復するのに、2014年までかかるとの見通しを示している。次の5年間では、北アメリカには2倍以上の94.2GW が導入される。
 ラテンアメリカでは、ブラジル、メキシコ、チリなどの好景気を受けて、2010年には2GWだった総発電量は、19GWに達する。
――――North American Wind Power Volume8, Number4 May 2012 P82

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